大規模自治体のICTリテラシー向上といずれ来るクラウド利用に挑む

支援員さんがスタートした大規模自治体で、新しいタブレットを初めて使うのに、「初めてのタブレット」というレクチャーを支援員さんにお願いしてありました。

実際「はじめてのパソコンルーム」は私が現場にいたころから、もう10数年やってきましたが、これをやっているところと、そうでないところで、すでに子供たちのPC操作スキルに差が出始めているのがわかっています。

その自治体に支援員さんをうちがいれたのははじめてのことでした。

今回は「タブレット」に変わったので、新たに作ったシナリオもスライドもありましたが、シチュエーションによってきっと色々考えてやらないといけないと思います。

 

それを、本日ある学校でやったそうで、対象は5年生と2年生。うまくいったかなぁと思っていたら、別の学校を担当している支援員さんにその学校の保護者がおりまして、LINEで「娘から今日は、パソコンの授業が一番楽しかったそうです🎶パスワードを入れられたのが嬉しかったみたいで、自分のパスワードってのも良かったようです。お世話になりました!」とみんなにメッセージがきました。個人アカウントをすべての児童に付与して運用することをやることに決めたものの、1.2年生が特に入力に関してどうだったかなと心配していたのですが、自分のパスワードもらえて嬉しかったなんて❣️ずっと低学年からちゃんとした個人アカウント(自動ログオンとかかんたんな名前選択ではなく、一般的なIDとパスワードを入力するもの)を使って欲しくて配布して、本当にスタートから実験的なことが多かったんです。個人アカウント運用は今回の導入で絶対成し遂げたかった私からのご提案でした。すでにやっているところからしたら、「今更?」と思うかもしれませんが、これまでずっと先生も児童もゲストみたいなアカウントを共用していたので、本当にこれができるかどうかが、今後子供達がデジタルの中で生きることができるかを決める大きな分岐点になると思っていたので、ひとりで死ぬほどガッツポーズです!

 

これを今回導入から3年かけて100校以上の学校で全員がやる。すでに、中学では運用ができていたのですが、この3年で中学も更新があるので、トータル200校近い学校の運用を実現する私にとっての大きな勝負の第一歩でした。

 

そしてここから、個人のデータを自分で管理するということを教えていけるよう、さまざまな掲示物や、支援員さんだけでなく先生がご自分でできる、ICTリテラシー向上のためのレッスンを提供していくことを目指して、教材をどんどん作っていく予定です。支援員さんが自ら思いついて作ってくださった掲示物やテキストなどもどんどん自分たちで共有し、委員会の先生には、先生方が見られる校務のサイトにあげてもらえるようになって、なにかが始まる感じがしてワクワクします!

 

iPadChromebookを導入してうまくいかないところが出ています。そこがなぜできないのか?というのもなんとなくわかってきました。子供はなにがきてもできるんです。操作には問題ありません。でも問題は運用です。先生がこの、ブラウザベースとか、クラウドとか、そういうものについてのイメージが持てていないのに、安いからたくさん買えるし、数さえ入れればやるだろうなんて、そんな簡単なことじゃあないということなのです。

 

でも、この大規模な自治体で大きな変革をやり切るのはそう簡単ではないはず。1日1日のつみかさねがいつか実を結ぶまで、失敗やうまくいかないことはきっと多いと思うのですが、支援員の皆さんがいるだけで、隅々まで思いが伝わる可能性がこんなに高まるのだとありがたく思います。

訪問回数がすごく少ないけれど、なんとかしたい!その部分を補いながら、もっと支援員さんが心置きなく活躍できるような環境も作っていきたいと思います。