ICT支援員さんを確立する

ICT支援員さんの心得として知ってほしいことは新しいことに尻込みしないこと、そして今ある自分の知識をもっともっと掘り下げることだと思う。大概のことがネットで調べられるようになって、この仕事は格段にやりやすくなった。スマホがなかった時に比べたらもう何百倍もの知識がいつも手の中にある。だから知識は暗記ではなく、「腑に落ちてるか?」だ。

「先生や子供たちにわかる簡単な言葉で話す」という我々の基本は、先生や子供がICTができないという意味じゃない。誰もがわかる共通言語にまで落とすには、専門用語を使うとしても、自分がとことん理解していないと相手には伝わらないってことなのだ。私も全然足りないと思ってる。うっかりすると、「クラウドが〜」とか言ってる中で、「いやまてよ、クラウドって具体的に何?!オンプレミスと何が違うの?オンプレミスは悪いの?良いところは?」(だいたいいつから「おんぷれみす」って言い出したのか?本当カタカナは…)って自分に問いかけたら、「あれ?」と思うことがあったので、調べて、クラウドの3つのサービスについて再認識して、オンプレミスの場合のメリットデメリットも探して、また理解が深まり、それをきっかけに、学校で利用するなら…とまた課題や戦略が明確になる。こんな感じだ。これを別にどこかで喋るわけじゃない。自分の腑に落ちているかを確認する作業だ。

私だからできることなんて本当は要らない。自分以外の人がやってみて効果があり、他の人でもできるトレーニングは、いろんな経験者や、逆に先生方から役に立った支援の具体をもっと集めてこれを言語化して、平準化していきたい。いっそそれができる力がある人がいて、やってくれたなら、もうついていきたい。熱く語るほど伝わらないのは、「それは私じゃなくていい」と思っていることだ。

 

今のところニッチな仕事で儲からないから細々と頑張っているけど、支援員さんになるためにどんなスキルがいるか?と聞かれるので、私が問うとしたらこれかな?というのをどんどん出して共有すると、「私はこんなのも要ると思う」などの意見が他の方から集まって、整理していくことでICT支援員の仕事のベースが見えてこないかなと願っている。

 

支援員さんに私がスキルに関する質問をするなら
普段パソコン何を使ってますか?
スマホを使っていますか?
OfficeはMOS程度の知識をつけてますか?
クラウドサービスを使っていますか?
それをどんな風に使っていますか?例をあげてください。
SNSの利用をしていますか?
どのサービスを使っていますか?
それはあなたにどんな良いことがありますか?
SNSで困ることはありますか?
音楽、体育、美術、技術、家庭科などで、得意な教科はありますか?
趣味はなんですか?
とりあえずこんなところだろうか。

学校に行くにはさまざまな要素が必要だが、学ぶことへの基本があるなら、後付けでもできる。

 

この辺りを雑談の中で見ながらどうやって一緒に働こうか考えている。
でもこれは私の話になってしまうが、その人の目つきをよく見ること、会話の中で実はちょっとした質問をいくつかする時があって、その返しでタイプがわかる時があるので、それに応じたサポートをしようと思っている。

その質問の一つが「あなたが許せない、嫌い、またはできないことはなんですか?」だ。

これを話すことでその人のタイプがわかる。判断した後に本当の判定を本人に伝えることはあまりないけれど結構意味のある質問なのだ。

 

自動化、平準化、システム化は、ロボットを作ることじゃない。それを理解できないと多分いつまでもシステム化はできないと思うのだ。

ICT支援員もなんとかして、システム化したい。そのために、品質向上をしたい。だから明文化しないとダメなのだ。

お互いが自分の考えを明文化して、お互いを認め合って、支援員としての理念を共有して、私自身も軌道修正を繰り返しながら、同じ方向を向いて一緒に歩けたらと心から願っている。