ICT支援員さんは存続するのか

NHK「逆転人生」みながら仕事中…
これだよ。ほんとリアル。なんとかしないと。支援員さんもどんどんいなくなってしまう。すでに人は全く足り無い。女性が多い職業って、本当にこれだ。残業は無駄にやれば家庭に皺寄せが来る。子供を世話しながら働くのは、時々仕事に心が縛られる。いや、仕事は面白いからこそ、心が奪われる時があるのだと思う。


10数年前初めて自治体のリーダーをやった時は、個々の支援員さんの都合を聞いて、担当校を決めたり、一人一人の通勤経路を調べて、交通費の負担を加味しながら担当校を決めたりしていた。自分一人で小規模ならそれはできたけど、だんだん規模が大きくなり、最近はすっかり人が揃わなくて、何とか集めてもらった後に、そこまで会社に配慮して欲しいと頼みきれなくて、ごめんなさいと思うけど、逆にみんなに支えられている。
うまく都合を聞いてあげられていない。
学校は必ずしも便利なところにない。こんなに不便なのに車はNG、交通費に制限があるとか、なんだそりゃと思う。


そして、チーム制についても今はみんながスキルが高いおかげで、普段の質問は、支援員さんたち同士が支え合ってくれているチームもあるけど、それはコントロールが自分の手元にあるところだ。自由なコミニュケーションを許しているところだ。
1番の問題は会社も学校と同じ。制限が多いのだ。以前サロンで喋った時も「それは公式ですか?」「ビジネス用ですか?」と言う質問が来たが、ツールはなるべくビジネス向けを選んだとしても会社はNGというのだ。そのことでは何度も提案しては却下されている。なのに公式ツールは20年前から同じもの。不便なもの以外なにもない。
力を持たないから縛られる。わかっている。自分で会社でも起こせば良いのだろう。
働く時に手足を縛られた中で自主性は出しにくい。
そう思うからなるべく綻びがないようにと提案をしても、「何かあったらどうする」は会社にも多い。つくづく自分の力のなさが残念だ。


テレビを観ていて、自分が子供を幼稚園の延長保育を使って働いていた時や、フルタイムになってからどうやって独りでここまで来たかをあらためて振り返った。今の段階ではICT支援員さんは職業として成り立た無い。一部はこれで食べられている人もいるけど、そういう人はもう支援員じゃないのだ。情シス兼、支援員兼、研修講師兼、修理屋、さらに渉外までやってたりしてる。つまりそこまでやってはじめて食べられる仕事になるのだ。
いや、ここまでやってても食べられてない人もいる。何でこんなに扱いがお粗末なのか。


こんなに悩んでも、漠然と思うのは、ある日突然、どこかの会社や団体の力で制度ががらっと変わったりして、全く違う形になった新しい仕事が作られ、我々のやってきたことなど、苦しんできたことなど、なかったように消し飛ぶ日がくるんじゃないかなということ。それに、世代交代は確実に来てると思う。後5年たったら、GIGAスクールが粛々と進んで、イノベーションとか起こらなくても、「支援員って何を悩んでたんだろうねぇ」と言われるのかもしれない。

 

実はこのテレビ番組の少し前に「アイアンロード」という鉄によるイノベーションについてやっていたのだけど、ICTが農業における鉄のようなすごいものになればいいのに、と感じた。

そのためにはやっぱり時短と品質向上がポイントなんだろうな。改めてちょっぴり何かがわかった気がした。

 

とはいえ、自分にはそろそろ先はないんじゃないかなという不安と闘っていかないといけないわけで。まずはGIGAスクールが始まって、どれだけ自分にニーズがあるか、それを作れるかなのかな。そんなことを思いつつ、明日もまた働くのだけど。