支援員が即戦力になるために

タブレット導入して必ず出るのは破損の問題なのですが、今回一番気になってる重要なケースの一つは、導入してまだ1.2ヶ月で破損するケース。

 

学校の地域性にもよるけれど、すぐに大きな破損があったり支援もうまくいかないところは学校に研修などで入るとわかります。

ここ危ないな…と。ただ、すべての学校にまわってみないとチェックはできないので、これを書きながら、支援員さんには初めて訪問時のチェックシートを作っておくと、覚悟ができるかも…。覚悟して臨むのとそうでないのとではかなりダメージも違うと思います。

 


使用率が上がれば当然破損率は上がりますが、それとは別に入ってみると校内の様子を見て肌で感じることが沢山あります。

公立に限らず私立でもわかります。

 

チェックポイントは以下の通り


⚫︎訪問日を伝えてある、学校の要望で決めた日程であるのに、職員が訪問を知らない

⚫︎研修の場合、時間になっても誰も来ない、来ても10分以上遅れてばらばらと集まる、遅れて来てもおしゃべりをしていて特に遅れたという意識がない

⚫︎廊下の掲示物に禁止事項が多い

⚫︎何か子どもにやることを提案すると「うちの子どもにはそれは無理です」というセリフが出る

⚫︎掲示された子供達の作品が破れたり落ちたり、雑然としている

⚫︎各備品の保管状況が悪く誰もありかがわからない

⚫︎あちこちが汚い、ホコリが積もっている

⚫︎外部からの電話応対の声に余裕がなくイライラしている

⚫︎支援員からの連絡や委員会からの連絡を誰も見ていない、聞いていない

⚫︎管理職に日程などを聞いても「それは担当じゃないとわからない」と丸投げしていて、すべて情報担当しか知らない

⚫︎時程表や先生の座席表のコピーが欲しいと言った時に書類がなかなか出てこない

 

支援員は情報担当の補佐ではなく、学校全体のサポートであると思われていないのは、こちらの連絡もまだ足りないのだろうと思うから、それは徐々にわかってもらうしかないのだけど。

事前に研修も全校の代表にしてある場合、伝達研修をしてもらうことになっているはずが、伝達ではなくやっつけで何かやっただけだったり(そもそも集合研修で寝てたりする)すると、「やってあるからやらなくていい」と言って伝わってないことを妙に隠す。時間がないならこちらでもやるのですが、とにかく拒否をするので支援ができない場合があります。

 


全てを拒否する理由が「時間がない」「子供にそれは無理です」この二つが多い。

この二つは「うちにはあなたは要らない」と言われたようなもので、つまりICT機器を使ったとしても、多分調べ学習に使うための端末になり、乱暴に使われてどんどん破損し、汚くなって1年後には放置になるでしょう。


逆に支援が進む学校は、こちらからの伝達事項をよく理解して周知していたり、支援員がやりますよと言ったことまで自主的に検討してスタートしていて、こちらのやることがないくらいのところがあります。

研修も日程をきちんと組んでいて、文房具や欲しい書類も誰に行っても割りとさっと出てくる。データのありかも同様。

 

学校全体に余裕のなさが蔓延しているか、穏やかな空気が流れているかで恐ろしく違ってきますね。当たり前だけど。

 

逆に言えば進んでる学校には、多分慣れない支援員さんのサポートは歯痒かったり足りないことも多いと感じます。そして進まない学校は支援員さんと打ち合わせする時間も取りたくないのだろうと感じます。本当に難しいと思います。

我々が即戦力でなくてはいけないのは、どちらの学校だったとしても同じだなと感じます。ここが一番難しい。即戦力ってなんでしょう。何ができればいいのでしょう。

入ったばかりの人間は正直異物でしかない。その自覚ももって支援に行かなくてはいけないとも思います。

 


最低ラインはなんだろうと考えた時、Officeができることは必須だと思っています。もちろん入ってるソフトも知らないといけないのですが。

Officeの必須項目として

⚪︎Wordは差し込み印刷、タブとインデント、ヘッダーフッター、目次、セクション区切り、段組の扱い。

→文集とか、学級だよりなど体裁を重視する文書が多い

→お便りを個別に出す、ラベルを貼るなどの作業が差し込みで行われていないケースがかなり見受けられ、改善できる

 

⚪︎Excelは関数ならvlookupなどに代表される表引きと文字列操作、セルの選択とコピーや条件付き書式、日付などの表示形式。

→成績表のようなデータベースから欲しいものを引き出し、見やすく表示させる作業が多い。

→予定表の作成でカレンダーなどを作ることも多い


⚪︎パワポは図形の取り扱い全般、画面動画、動画や音の挿入・編集、ハイパーリンク

→提示用教材の作成はとても多く、子供たちが一人一人使うものを作ることも多い。その際に見やすさを重視されるためデザインセンスも必要。

最低でもこのくらいでしょうか。

こうやって書き出していくと、支援員さんに事前にやるべき研修ってだんだん見えて来ますね。

 

年末年始はこのあたりをまとめて一冊資料が作れるといいなと思います。