導入機器を使うようになるために必要なこと

夏の導入ラッシュが終わらない。このまま秋も冬も導入続きだ。もう私的には地獄が終わらない。作業量もすでにオーバーフローだし、インストラクターも全く足りない。

でも、そんな中でも伝えるべきことは絶対伝えないと、また5年後がっかりの結果が手を広げて待っている。

 

今から10数年前のある自治体の導入研修で、私が見た光景は、参加者もまばらな眠たそうな受講者が、部屋にやってきて、今回導入ではなく、もうリースアップする機器を見て、「えっ!うちにこんなのあったんだぁ」と驚く姿。そして、もう撤去を待つ機器の山の中に、まだ封さえ切られていないプロジェクター。

そんなのを見たなんて幻だったと思いたい。

 

情報担当の先生、新しい機器が導入されているのに、使っている人がほんの一握りだと嘆いていませんか?自分しか使ってないよ…とか。

一生懸命使おうよと声かけしたり、自分なりに使い方を見せたり、校内研修やってみたりしたのに、誰も使わない。なのに、何かあれば全部自分に降りかかってくる…使ったとしても片付けてくれない。壊す、なくす。もういやー!

 

なぜ使わないと思いますか?

その理由はいくつかありますが、はっきりとしています。以下のポイントを押さえれば、あなたの学校に入った機器に命を吹き込めるかもしれません。

 

★導入された機器を全て把握していますか?

何が何台あって、どこで利用できるか。

ソフトウェアやネットワーク、共有ドライブなど設定はどのように使うのか、そして、使える状態に設定が済んでいるか。

導入機器の一覧表は画像付きで作っておきましょう。5年後にリース品を返す時にもチェック表として使えますよ。

 

★貸し出し簿をつけましょう

数が足りないものは貸し出しになります。

貸し出し簿を作りましょう。

日にち、何時間目、教科、担当教諭、どの機器を何台?このくらいでもOKなので、予約票を作りましょう。この記録はみなさんの未来の宝物になります。

なぜか?それは稼働率がわかるからです。

委員会の先生にそれを話してみれば、すごく喜ぶことでしょう。

 

★導入機器は整理整頓しやすくなっていますか?

ここが大事!これをしないで勝手に使い始めても子供に渡しても、すぐに使わなくなります。

充電や、消耗品の補充はどこでするのか?

子どもがわかる片付け場所があるか?

綺麗に保つための掃除・お手入れ道具はあるか?

色分けやマークをつけて、子どもでも片付けられるしまいやすい環境を作ってみましょう。

 

★設置場所は使いやすくなっていますか?

電源を入れるだけで使えるように設置がされているか。

持ち運ぶなら、設置方法が簡潔にわかるような工夫をしているか。

何度も設定値を調整しなくてはいけないような状態になっていないか。

実物投影機なんかが、先生独り占めになってませんか?映せる範囲をばみったりしていますか?位置合わせにもぞもぞ時間がかかっていませんか?

 

★使い方を全員にレクチャーしてありますか?

先生は全員が一度は触ってその存在を知っている状態になっているか。

使い方がすぐにわかるかんたんなマニュアルが常備されているか。

「子どもたち」全員が機器の存在と、使い方の基本を知っているか。

大人も子どもも同じルールで取り扱うようにしているか。

子どもにわかる掲示物はありますか?

子どもたちに新しい機器の操作を教えましたか?その前に子どもたちはパソコンの起動、マウスの操作、キーボード、シャットダウンを知っていますか?

 

★破損、紛失の時の対策や、対応手順は決まっているか。

困った時にどこに尋ねるか、どこに連絡するか、校内で大人も子どももわかるように周知しているか

破損などの時に保険を使うための手順を大人が把握しているか。

何が消耗品で、何が交換になるかわかっているか。

 

★軽微な障害を解消する方法を知っていますか?

学校のパソコンは基本的に復元が入っているものが多い。

ネットワーク障害が、あらゆるソフトウェアに影響を及ぼす可能性がある。

サーバーの残り容量が少ないとさまざまなトラブルになる。

湿気、汚れが障害の元になる。

 

保管庫にしまわれた機器が最初は結構人気があったのに、最近すっかり使ってない。

この原因のほとんどが、

「汚い」「整頓されていない」「壊れている」

この三つに起因します。

 

同じことがサーバーにも言えます。

皆さんの学校の共有フォルダは綺麗ですか?

何でもかんでも保存保存。何かあって消えたら絶対許さない!!!

サーバーはどう管理しましょうか。

その方法は次のブログに書きたいと思います。