私の仕事はなんと呼ぶ?

私の仕事に適切な呼び名がありません。正確にいうと、かつて社内に席を置いていた頃に、社内の同じような立場にあった人は「運用コーディネーター」(しかも私が命名)って名前が今もついているようなので、ほんとはそれなのかなぁとも思いますが、なぜかその名前は私には適用されてないんですね。業務の範囲が違っているからかもしれません。

なので、社内からもあえて肩書きをつけるなら、「支援員」ってなってることがほとんどなんですが、先生への支援は今やスポットのみです。

支援員の入っていないところや、または支援員さんの勤務とは別に、イベントやどうしても支援が欲しい時とかに学校から依頼があると出動します。なので、ほぼ「支援員」として契約はされていないと言っていいでしょう。

 

日頃は各担当自治体(主に神奈川県)の支援員さんからの質問や相談にリアルタイムで応えたり、他と連絡をとったりして解決に努めます。時には先生からのお電話などに私が直接対応してお話しを伺ったり、様々なご要望にお応えしています。たまに支援員さんたちのトラブルシュートや個人的な悩み相談にも乗ります。

でもそれは一日中途切れることなくやっている業務で、それ以外が実は多いです。

営業について行って、入札前の提案やデモや説明員とか、他社交えてのプレゼンもやるし、委員会との定例会、導入打ち合わせにも出席します。つまり、プレ(入札前)から設定や搬入などの裏方、そして支援と研修、アフターサポートまでずっと関わり続けています。


社内のSEさんたちとの会議でネットワーク設定の話もしますし、現場にはいるサービスのCEさんたちとは特によく打ち合わせをします。

どちらもその現場で機器やアプリが実際どのように使われているのか、どんな設定がしてあると便利なのか、よく使う機能はどれなのかなどをお伝えするためだったり、新しい機器の特徴や使い方を説明したり、すでに支援員さんがいる地域では、各担当校の支援員さんと密に連絡が取れるので、学校の各お部屋の様子(壁にでこぼこがあるか?ホワイトボードがあるか?などの話です)や、様々な情報がすぐに手に入ります。

支援員さんは担当校の先生方に信頼されているので、私たちの仲立ちもしてくれます。
パソコンルームに動作検証に入りたい時のスケジュール調整も、支援員さんの方が学校の事情をよくご存知なので、適切な日程調整を管理職と進めてくれます。その情報伝達のハブが私になっている感じです。

 

また、各種研修会(導入、活用、ソフトウェア、システム等)はほぼ内容検討からテキスト作成、講師、講師選定、講師事前教育・指導、日程調整、委員会や学校への連絡までやります。

今月、来月は、どちらかと言うとこの研修会の資料やテキスト作成と日程調整、新しいインストラクターが3人もはいるので、彼らを連れ立ってのレクチャーが目白押しで展示会には行けそうもないわけです。

 

支援員はともすると孤独で、学校にいても1人アウェーという言葉がでるくらい個人プレーになりがちで、勉強するのも1人ということがありますが、私のところはそれがなるべくないように、常にスキルをアップできるチャンスを与えられる工夫をしています。

もちろんやるかやらないか、そこは本人次第の部分はあります。
努力や向上心がなければ、学校支援は必ずしも快適な環境でできるわけではないですし、通勤時間が長い、車で行くにも歩くにも道が険しい、割りが悪いなんていうものも多いです。

当人がやりたくなければ無理に頼みませんが、支援員をずっと続けて行く以上、ボトムアップは必須だと思っています。

様々な条件下での経験をひとつでも多く、ひとつでもたくさんの機器構成に触れることが、この仕事の一番大きな糧になることを理解できないと、日進月歩のICT業界で、こんな仕事はやってられません。

 

ただ、私には大きな懸念があります。

それは支援員を雇用する条件や予算に関することです。

これについてはまた次に書きますが、大きな問題をはらんでいるので、慎重に書きたいと思っています。